テッド・カーソンさんが亡くなられたニュースを見かけました。
没年77才。
いちばんいい時代のミンガス・バンドで、ブッカー・アーヴィンさんとかエリック・ドルフィーさんとかと一緒にやっていたトランぺッターです。
地味すぎるほど地味なプレイヤーでしたが、骨の太さというか意志の強さというか、そういうのが滲み出た演奏はブリリアントではないにせよ、鈍い青銅色の輝きを放っていました。
普通の人間の天地の尺を80%くらいに圧縮したようなシルエットも印象的でした。
そう思ってWikiを見たら近影はさらに印象的なそれになっていたようです。
得意技=火焔攻撃、て感じですよね。
カタログは多くない人ですが、入手容易なところでは76年の『Jubilant Power』なんか楽しいアルバムです。
Ted Curson & Company - Airi's Tune
76年にはもう一枚カッコいいのがあるんですが。
Ted Curson - Typical Ted (from "Quicksand" 1976)
76年に日本のワーナー・パイオニア社からのみリリースされたこのレコードは、いまだCD化の話を聞きません。
あちらの世界では今頃きっと、ドルフィーさんブッカーさん等と再会して、ミンガス親分の悪口で盛り上がっている頃でしょう。
いやあのオッサンもこっちにおるから大きな声で言えへんけど、とか言いながら。
ではまた。
0 件のコメント:
コメントを投稿